フォールバック動作


通信が一定期間にわたって失敗した場合は、最後の通信値が保持されるか、またはあらかじめ指定したフォールバック値が適用されます。この機能はフォールバック動作 (fallback) と呼ばれます。システムがSunny Portalに登録されている場合、通信中の中断はSunny Portalの通知から表示されます。フォールバック時間は1:3の比率で設定しておく必要があります。例えば、10秒のリモート信号を周期的に送信する場合は、フォールバック時間を30秒に設定します。フォールバック値(単位:ワット)は、電力会社の仕様に従って設定する必要があります。通信が復旧すると、すぐに以前の動作モードに自動的に切り替わります。

デジタル入力との通信障害が発生した場合のフォールバック動作

このフォールバック動作は、デジタル入力(内部または外部)で無効な信号や未設定の信号を受信した場合に生じます。デジタル入力で一時的なパルス信号を使用している場合、フォールバック値を定義できない可能性があります。パルス信号とは無線制御受信機のパルスを示し、1~1.5秒しか存在しないものです。これらのパルス信号は、Data Managerに直接接続されている場合のみ解析することができます。外部I/Oシステムを使用している場合、解析はできません。

系統連系点の電力量計との通信障害が発生した場合のフォールバック動作

このフォールバック動作は、系統連系点の電力量計との通信が中断された場合に生じます。通信中に切断が生じた場合、閉ループ制御モードから開ループ制御モードに切り替わります。これによって、自家消費が考慮されない状態になったとしても、削減分は接続されているパワーコンディショナに直接転嫁されます。フォールバック動作はデフォルトで有効になっており、無効にすることはできません。

RPモードでのフォールバック動作

RPモードのフォールバック動作は、有効電力モードよりも詳細に設定することができます(www.SMA-Solar.comの技術情報「SMA GRID GUARD 10.0 - パワーコンディショナとシステムコントローラーを通じた系統管理サービス」を参照してください)。