インターフェースと機能


パワーコンディショナには以下のインターフェースや機能を装備、または後付け装備することができます。

監視や設定を行うためのユーザーインターフェース

本製品には標準で統合ウェブサーバーが搭載されており、製品の設定やモニタリングのため、ユーザーインターフェースを提供しています。

スマートデバイスへの通信接続が確立されると、スマートフォンやタブレット、コンピュータなどのデバイスから製品のユーザーインターフェースにアクセスできます。

Smart Inverter Screen

Smart Inverter Screenを使用すると、ステータスディスプレイを表示して、ユーザーインターフェースログインページで現状の電力と消費電力量を確認できます。これにより、ユーザーインターフェースにログインすることなく、製品の重要なデータを把握できます。

Smart Inverter Screenはデフォルト設定では無効になっています。Smart Inverter Screenは、製品の試運転調整が済めばユーザーインターフェースで有効にできます。

SMA Speedwire

製品は標準でSMA Speedwireを搭載しています。SMA Speedwireは、イーサネット規格に基づいた通信方式です。SMA Speedwireは、100 Mbpsのデータ転送速度に対応する設計となっており、システム内のSpeedwire装置間で最適な通信を可能にします。

製品はSMA Speedwire Encrypted Communicationによる暗号化されたシステム通信をサポートしています。システムでSpeedwireの暗号化を使用できるようにするには、SMA Energy Meterを除くすべてのSpeedwireデバイスがSMA Speedwire Encrypted Communicationの機能をサポートしていなければなりません。

SMA Webconnect

パワーコンディショナはWebconnect機能を標準装備しています。Webconnect機能により、パワーコンディショナからのデータを(他の通信機器を介さずに)Sunny Portalに直接送信できます。発電システム1つにつき、最大13台のパワーコンディショナと接続することが可能です。13台以上のパワーコンディショナを備えた太陽光発電システムでは、データロガー(SMA Data Manager)を使うことで、Sunny Portalに接続することができます。またはシステムの登録を分割することも可能です。お使いの端末装置のウェブブラウザから発電システムに直接アクセスできます。

WLAN

製品はWLANインターフェースを標準搭載しています。パワーコンディショナは標準でWLANインターフェースをアクティブ化して提供します。WLANを使いたくない場合は、WLANインターフェースを非アクティブ化できます。

加えて、製品にはWPS機能があります。WPS機能は製品をネットワークに自動接続(ルーター経由など)し、製品とスマートデバイス間に直接接続を確立するものです。

WLANネットワーク内で交信距離を拡張する

WLANネットワーク内のパワーコンディショナの交信距離を拡張するには、パワーコンディショナに取付可能なアンテナ延長キットアクセサリをインストールする必要があります。

Modbus

製品にはModbusインターフェースが装備されています。Modbusインターフェースはデフォルト設定では無効化されていて、必要に応じて有効化し、設定します。

サポートされているSMA製品Modbusインターフェースは、産業用に設計されており(例:SCADAシステム経由)、主に次の目的で使用します。

  • 測定値のリモート照会

  • 運転パラメータのリモート設定

  • システム目標値の設定

モジュールスロット

パワーコンディショナは標準で2基のモジュールスロットを装備しています。モジュールスロットは通信アセンブリにあり、追加のモジュールを接続することができます(SMAセンサーモジュールなど)。モジュールは付属品として入手できます。同一のモジュールを2基装備することはできません。

アンテナ延長キット

WLANネットワーク内では、アンテナ延長キットによりパワーコンディショナの交信距離をアップグレードすることができます(組立および接続に関する情報はアンテナ延長キットの説明書をご覧ください)。アンテナ延長キットは後付できます。

SMAセンサーモジュール

SMAセンサーモジュールは様々なセンサーを接続するために、異なるインターフェースを備えています(例:温度センサー、日射計、風速計、電力量計など)。SMAセンサーモジュールは接続したセンサーの信号を変換して、パワーコンディショナーに送信します。SMAセンサーモジュールは後付けできます。

SMA I/Oモジュール

SMA I/Oモジュールによってパワーコンディショナが系統管理サービスを実行します(設置と接続については、SMA I/Oモジュールのマニュアルを参照してください)。SMA I/Oモジュールは後付けできます。

多機能リレー

パワーコンディショナは多機能リレーを標準装備しています。多機能リレーは、特定のシステムが使用する動作モードの設定ができる多機能インターフェースです。

SMA ShadeFix

パワーコンディショナには日影管理システムSMA ShadeFixが実装されています。SMA ShadeFixはAIを活用したMPP追従システムを使用して、日影のある状態でもパフォーマンスの良い発電量を産出する運転ポイントを特定します。SMA ShadeFixによって、パワーコンディショナは太陽電池モジュールから常にその時々で最適な電力供給を受けて、システムに日影がある状態でも発電量を得ることができます。SMA ShadeFixは初期設定で有効になっています。通常、SMA ShadeFixの最適な時間間隔は6分になっており、 これはパワーコンディショナが6分ごとに最適な運転ポイントを特定するということを指しています。太陽光発電システムや日影の状況によっては、この時間間隔を調整する必要があります。

ストリング故障の検出

ストリング故障の検出は入力のたびに総電流を測定し、当該入力の平均値を継続的に算出します。総電流は平均値と比較されます。総電流が設定許容値による平均値を超えるまたは満たない場合、イベントが報告されます。総電流のわずかな上昇も数回のクエリーの間隔で確実に検出され、太陽電池アレイの通常の電流の揺れと区別されます。ストリング欠落の検出はデフォルトで無効であり、有効化する必要があります。加えて、許容値はユーザーインターフェースと読み取られた平均値により設定することができます。

サージアレスタ、タイプ 1および2

パワーコンディショナはACおよびDC側にタイプ1および2のサージ保護装置用スロットが装備されています。サージ保護装置は、危険な過電圧を制限します。サージ保護装置は後付けできます。

汎用取付けシステム(UMS_Kit-10)

汎用取付けシステムにより、パワーコンディショナの壁取付けや地上での高い位置に取り付けるプラットフォームとしても使用可能です。汎用取付けシステムは付属品として別売りされています。