インターフェースと機能


監視や設定を行うためのユーザーインターフェース

本製品には標準で統合ウェブサーバーが搭載されており、製品の設定やモニタリングのため、ユーザーインターフェースを提供しています。

スマートデバイスへの通信接続が確立されると、スマートフォンやタブレット、コンピュータなどのデバイスから製品のユーザーインターフェースにアクセスできます。

Smart Inverter Screen

Smart Inverter Screenを使用すると、ステータスディスプレイを表示して、ユーザーインターフェースログインページで現状の電力と消費電力量を確認できます。これにより、ユーザーインターフェースにログインすることなく、製品の重要なデータを把握できます。

Smart Inverter Screenはデフォルト設定では無効になっています。Smart Inverter Screenは、製品の試運転調整が済めばユーザーインターフェースで有効にできます。

SMA PUK2.0

ファームウェアバージョン 4.00.00.R以降の製品であれば、製品のパスワードをお忘れになった場合にはSMA PUK2.0がユーザーインターフェースにログインする以前の手順に置き換わります。製品がPUK2.0をサポートしているかはユーザーインターフェースのログインページにある情報ボタンで確認できます。

製品のセキュリティを向上させるため、プロダクトキーを生成できます。プロダクトキーを使用して、製品をユーザーインターフェースから直接ロック解除できるので、SMAにPUKを請求する必要がありません。プロダクトキーを紛失した場合、製品に直接アクセスして新しいプロダクトキーを生成できます。

SMA Speedwire

製品は標準でSMA Speedwireを搭載しています。SMA Speedwireは、イーサネット規格に基づいた通信方式です。SMA Speedwireは、100 Mbpsのデータ転送速度に対応する設計となっており、システム内のSpeedwire装置間で最適な通信を可能にします。

製品はSMA Speedwire Encrypted Communicationによる暗号化されたシステム通信をサポートしています。システムでSpeedwireの暗号化を使用できるようにするには、SMA Energy Meterを除くすべてのSpeedwireデバイスがSMA Speedwire Encrypted Communicationの機能をサポートしていなければなりません。

SMA Webconnect

本製品はWebconnect機能を標準装備しています。Webconnect機能により、製品からのデータを(他の通信機器を介さずに)Sunny PortalやSunny Placesに直接送信できます。発電システム1つにつき、最大13台の製品と接続可能です。13台以上のパワーコンディショナを備えた太陽光発電システムでは、データロガー(SMA Data Manager)を使うことで、Sunny Portalに接続することができます。またはシステムの登録を分割することも可能です。WLANやイーサネット接続が既にあれば、お使いのスマートデバイス(スマートフォンやタブレット、コンピュータなど)のウェブブラウザから発電システムに直接アクセスできます。

SMA 360°アプリへのWLAN接続

製品にはQRコードがあります。製品にあるQRコードをSMA 360°アプリでスキャンすれば、WLANを介して製品にアクセスし、自動的にユーザーインターフェースに接続します。

WLAN

製品はWLANインターフェースを標準搭載しています。パワーコンディショナは標準でWLANインターフェースをアクティブ化して提供します。WLANを使いたくない場合は、WLANインターフェースを非アクティブ化できます。

加えて、製品にはWPS機能があります。WPS機能は製品をネットワークに自動接続(ルーター経由など)し、製品とスマートデバイス間に直接接続を確立するものです。

Modbus

製品にはModbusインターフェースが装備されています。Modbusインターフェースはデフォルト設定では無効化されていて、必要に応じて有効化し、設定します。

サポートされているSMA製品Modbusインターフェースは、産業用に設計されており(例:SCADAシステム経由)、主に次の目的で使用します。

  • 測定値のリモート照会

  • 運転パラメータのリモート設定

  • システム目標値の設定

SMA ShadeFix

パワーコンディショナには日影管理システムSMA ShadeFixが実装されています。SMA ShadeFixはAIを活用したMPP追従システムを使用して、日影のある状態でもパフォーマンスの良い発電量を産出する運転ポイントを特定します。SMA ShadeFixによって、パワーコンディショナは太陽電池モジュールから常にその時々で最適な電力供給を受けて、システムに日影がある状態でも発電量を得ることができます。SMA ShadeFixは初期設定で有効になっています。通常、SMA ShadeFixの最適な時間間隔は6分になっており、 これはパワーコンディショナが6分ごとに最適な運転ポイントを特定するということを指しています。太陽光発電システムや日影の状況によっては、この時間間隔を調整する必要があります。

AC / DC共用漏電監視ユニット

AC/DC共用漏電監視ユニットはAC/DC電流を検出します。単相と3相パワーコンディショナで、内蔵の各種電流センサーが中性線と線路導体間に流れる電流の変化を検出します。電流が急に高くなった場合、パワーコンディショナは系統から解列します。

SMA Smart Connected

SMA Smart Connectedは、SMA Sunny Portalを介して本製品を監視するプログラムです。SMA Smart Connectedによって、本製品が検出したイベント情報が登録された太陽光発電システム運営者または施工者に通知されます。

SMA Smart ConnectはSunny Portalでの登録作業中に有効化されます。SMA Smart Connectedを使用するには、本製品が永続的にSunny Portalに接続され、運営者と施工者の最新データがSunny Portalに保存されている必要があります。