太陽光発電システムの地絡の点検
設置担当者
赤のLEDが点灯し、イベント番号3501、3601、または3701がパワーコンディショナのユーザーインターフェースの結果メニューに表示されている場合、地絡が発生している可能性があります。太陽光発電システムの対地間絶縁が不良または不十分です。
危険
地絡発生時に通電しているシステムコンポーネントに接触し感電死する危険あり
地絡が生じた際、システムの部品にはまだ電圧がかかっていることがあります。通電部品や通電しているケーブルに触れると、感電により致死事故や重傷を招くおそれがあります。
- 製品の電源を落とし、装置での作業前に誤って再接続されないようにしてください。
- 太陽電池モジュールのケーブルの絶縁部以外には触れないでください。
- 太陽電池アレイの土台やフレームに触れないでください。
- 地絡が発生している太陽電池ストリングをパワーコンディショナに接続しないでください。
警告
電圧計が破損していると過電圧により感電死する危険あり
過電圧により電圧計が破損し、その結果、電圧計内部に電圧が残ることがあります。電圧計の通電部品に触れると、感電により致死事故や重傷を招くおそれがあります。
- パワーコンディショナの最大AC/DC電圧に対応するよう設計された測定範囲の電圧計のみをご使用ください。

測定回路図

絶縁抵抗の計算
太陽光発電システム全体の絶縁抵抗と各ストリングの絶縁抵抗の予想値には、次の関係が成り立ちます。
太陽電池モジュールの絶縁抵抗の正確な値は、モジュールのデータシートを確認するか、メーカーに問い合わせてください。
一般に、太陽電池モジュールの絶縁抵抗値は平均的に薄膜型で40 MΩ、単結晶または多結晶型で50 MΩです(絶縁抵抗値の計算に関する詳しい情報については、www.SMA-Solar.comに掲載の技術情報「Insulation Resistance (Riso) of Non-Galvanically Isolated PV Systems」を参照)。
必要な計器・装置:
太陽電池アレイの開放・短絡用装置(適切な仕様の機種)
絶縁抵抗計

太陽電池アレイの開放・短絡用装置について
絶縁抵抗の測定は、太陽電池アレイを安全に開放・短絡用装置がある場合だけ実施してください。適切な装置がない場合は、実施しないでください。
手順:
- ストリングあたりの絶縁抵抗の適正値を計算します。
- パワーコンディショナのすべての電源を落とします( > パワーコンディショナの電源を切る)。
- 短絡用装置を取り付けます。
- 絶縁抵抗計を接続します。
- 1つめのストリングを短絡させます。
- 試験電圧を設定します。試験電圧は、太陽電池モジュールの最大システム電圧にできるだけ近づけるものの、最大システム電圧を超えない値に設定してください(データシートを参照)。
- 絶縁抵抗を測定します。
- 短絡回路を開放します。
- 同じ要領で、他のストリングの絶縁抵抗を測定します。
- ストリングの絶縁抵抗の測定値が、理論上計算した適正値と大きく異なる場合は、そのストリングで地絡が発生しています。
- 見つかった地絡を開放してから、それらのストリングのみを再接続します。
- 地絡していないストリングをパワーコンディショナに接続します。
- パワーコンディショナの運転を再開します。
- それでも、パワーコンディショナのディスプレイに、絶縁エラーが表示される場合は、サービス契約取扱店に連絡してください( > お問い合わせ)。太陽電池モジュールの容量がパワーコンディショナに合っていない可能性があります。