重要な安全上の注意事項
後ほど参照できるよう、本書は保管しておいてください。
この章には、本製品を用いて作業を行う際に常時順守すべき安全上の注意が記載されています。
本製品は国際的な安全要件に従い設計および試験されています。細心の注意を以て製造しておりますが、本製品も電気・電子機器すべてと同様にリスクは残存しています。人的および物的損害を回避し、長期的に安定した運転を可能にするために、本章をよくお読みいただき、必ず安全注意事項を守っていただきますようお願いいたします。
警告
感電による致死事故の危険
故障時でも、通電状態で作業を行う場合は、製品に危険な高電圧がかかっている可能性があります。致死事故や重傷を招くおそれがあります。
- 固定配線の電源ユニットの場合は、遮断部(例:小型ブレーカ)が電源ユニットの外側にあることを確認してください。
- プラグ接続タイプの電源ユニットの場合は、電源ユニットに供給するソケットが電源ユニットの近くにあることを確認してください。
- 電源ユニットの遮断部と電源出力ソケットが常に操作可能な状態にある必要があります。
注意
電磁波による影響
本製品は運転中に電磁波を放出します。この電磁波は、ほかの機器や体内植え込み型デバイス(ペースメーカーなど)の動作に干渉することがあります。
- 本製品から20 cm(8 in)以内で長時間作業するのは避けてください。
注記
結露による製品の損傷
製品 を寒い環境から暖かい環境に移動すると、結露することがあります 結露により、製品の破損や機能低下を招くおそれがあります。
- 温度差が大きい場合には、製品が室温になってから、電源を入れてください。
- 製品が乾燥していることを確認します。
注記
ネットワークにおける太陽光発電システムのデータの改ざん
対応しているSMA製品をインターネットに接続することができます。インターネットに接続していると、不正なユーザーがお使いの太陽光発電システムのデータにアクセスしこれを改ざんする危険性があります。
- ファイアウォールを設定します。
- 不必要なネットワークポートを閉じます。
- どうしても必要な場合は、仮想プライベートネットワーク (VPN) を経由してリモートアクセスのみを可能にしてください。
- ポートフォワーディング機能を使用しないでください。このことは、Modbusポートを使用する場合にも適用されます。
- 他のネットワークセグメントから太陽光発電システムのセグメントを分離してください。

DHCPサーバーが推奨されます
DHCPサーバーは、適切なネットワーク設定をお使いのローカルネットワークのノードに割り当てます。そのため、手動でネットワークを設定する必要はありません。ローカルネットワークでは、通常、インターネットルーターがDHCPサーバーです。ローカルネットワークのIPアドレスが動的に割り当てられる場合は、インターネットルーターでDHCPが有効になっている必要があります(インターネットルーターの説明書を参照)。再起動後にインターネットルーターから同じIPアドレスを受信するには、MACアドレスを結合します。
DHCPサーバーが有効でないネットワークでは、適切なIPアドレスをネットワークセグメントのフリーアドレスプールから試運転調整中にネットワーク接続機器すべてに割り当てる必要があります。

ModbusデバイスのIPアドレス
Modbusデバイスを搭載するシステムでは、静的IPアドレスをModbusデバイスすべてに割り当てる必要があります。適切なIPアドレスをネットワークセグメントのフリーアドレス供給によりDHCPを介して手動または動的にModbusデバイスに割り当てることができます。
IP アドレスが動的に割り当てられる場合は、インターネットルーターでDHCPが有効になっている必要があります(インターネットルーターの説明書を参照)。Modbusデバイスには可変IPアドレスを用いず必ず同じIPアドレスを使用するようにしてください (静的DHCP)。
このことは、下位デバイスとして使用されるData Managerにも適用されます。
ModbusデバイスのIPアドレスを変更した場合は、すべてのデバイスを再起動する必要があります。

ローカルネットワークの通信障害
192.168.12.0 ~ 192.168.12.255のIPアドレス範囲は、SMA製品間の通信およびSMA製品へのダイレクトアクセスに使用されます。
このIPアドレス範囲がローカルネットワークで使用されると、通信トラブルが発生する場合があります。
- 192.168.12.0 ~ 192.168.12.255のIPアドレス範囲をローカルネットワークで使用しないでください。